1.魚が「エサ」として認識しやすい
ブラインシュリンプの活発な泳ぎ方は、餌付けができていない稚魚でも直感的にエサとして認識しやすいと言われています。
1.魚が「エサ」として認識しやすい
ブラインシュリンプの活発な泳ぎ方は、餌付けができていない稚魚でも直感的にエサとして認識しやすいと言われています。
稚魚や小さな魚のエサとして最適です
2.嗜好性が高い
与えたとたん魚が本能的に、我先に食いつきます。
3.サイズが小さくて栄養豊富
孵化したてのブラインシュリンプは400~500µmと非常に小さく、かつ魚の稚魚の成長に必要不可欠な高度不飽和脂肪酸等の栄養素を含んでおり、奇形および病気防止・健全な成長が期待できます。
4.魚の成長を促進する
人工飼料や冷凍エサと比較し、魚の成長・成熟をより早めることが期待できます。
5.魚の色付きが良くなる
熱帯魚や観賞用の魚のうち、ブラインシュリンプを与えることにより魚の色が美しくなるものがいます。
6.新鮮で、水を汚さない
人工飼料や冷凍エサ等と違い生きているので新鮮で、水を汚しません。
7.様々な生き物に与えられる
淡水魚、海水魚の他、甲殻類、クラゲ、両生類など、非常に多くの生き物に与えることができます。ブラインシュリンプは塩湖などに生息しますが、淡水環境でも数時間は生きることができます。淡水魚に給餌する際は、淡水で少し洗ってから投与してください。
8.生きているエサなのに長期保存ができる
ブラインシュリンプは乾燥した耐久卵の状態であれば長期間の保存が可能です。必要な時に必要な分だけ孵化させて使うことができます。
孵化直後のブラインシュリンプ
ブラインシュリンプを孵化させているところ
個人の飼育からアクアリウム・水産業まで 幅広く利用されています
ブラインシュリンプは個人から大規模な会社まで、たくさんの人々が使用しています。
魚の種類、飼育環境、生育ステージ、飼育数に合わせて多様な使い方がされています。
例えば多くの魚類では、卵からかえったばかりの稚魚が、同じく卵からかえったばかりの小さなブラインシュリンプをよく食べています。一方少し大きくなった稚魚は、同じく少し大きくなったブラインシュリンプを食べます。
口の小さな魚は、同じく少しサイズの小さな種類のブラインシュリンプを食べます。海水魚だけでなく、メダカや金魚などの淡水魚もブラインシュリンプを食べます。
タツノトシゴもブラインシュリンプを好みます
魚ばかりではありません。エビやカニ、イモリやヤモリの幼生もブラインシュリンプをよく食べます。多くのクラゲもブラインシュリンプをよく好み、人工飼料や冷凍エサだと水が汚れてすぐに弱ってしまいます。
チンアナゴやタツノオトシゴ、ハリセンボンなど、水族館でよく見かける生き物もブラインシュリンプを食べます。マダコやイセエビなどいくつかの生物は、成体まで育てたブラインシュリンプを食べます。
ハリセンボンの稚魚も
ブラインシュリンプを食べます
飼育の難しいクラゲに
ブラインシュリンプは欠かせません
オニオコゼの着底前稚魚は口が小さく
小型のブラインシュリンプを与えます
20世紀後半から世界的に水生生物の研究が進み、これまで非常に多種類の魚のエサが開発されてきました。しかし、生きているエサに勝る人工飼料の開発はまだまだ非常に難しく、ブラインシュリンプをなくしては、多くの種類の生き物は健康に卵から飼育することができません。
食卓にのぼる魚、水族館や動物園で見かける生き物、自宅や学校などで飼育されている多くの生き物は我々の生活をとても豊かにしてくれます。我々は様々な場面でブラインシュリンプの恵みを受け、日々暮らしています。
ブラインシュリンプは水産養殖業を支えています